「これは人生の記録」

というと大袈裟かも知れないが、ここには後世に残し伝えるべきものがあまりにも多くある。

福井県大野市。
人口は3万人と少し。
県内最大の面積を持ち、その多くを山林と田園が占め、
約7割の世帯が地下水を汲み上げて生活用水にしている、奇跡のまち。

厳しくも恵まれた環境、清らかな水、穏やかな人々。
ここで育った人を、
長い時間をかけて太く太く育ったワサビのようだと例えた。

この記録は、かならず次の世代の糧になっていくはず。

小さな地域の、小さな物語として。
残し伝えていきたい。

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ゆるやかに、きよらかに。
絶えず水が流れる山の麓。
長い年月をかけて育った人や風景を、
伝え残すための記録。